デスボイスとは和製英語であり、本場ではデスボイスとは呼ばれていません。
日本では歪んだ声の総称がデスボイスと言われています。そのデスボイスの中には複数の種類があり色々な区分けで分かれています。
デスボイスとは?デスボイスの種類
デス声、スクリームと一般的にはまとめて言われることの方が多いですが、その中で何種類かに分類することができます。
名前が何種類もあるのは国によってだったり、ジャンルによって呼ばれ方が違うからです。
デスボイスの種類一覧
- スクリーチ
- フライスクリーム
- グロウル
- グラント
- フォールスコードスクリーム
- ガテラル
- ピッグスクイール
- etc
この中でメジャーなデスボイスはグロウル、フライスクリームです。
ここに上げただけでも結構な種類があります、種類と言うか名前ですね。
さらにこの中で「吐き」「吸い」と二通りあります。
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デスボイスの種類の違い
何が違うのか言うと、音質が違います。違いはあるんですが、これは結構曖昧です。
出し方も違いますが、何故曖昧なのかというと、音質の違いは人によるものが大きいからです。
基本的にはエッジボイスの派生がデスボイスなりに繋がっていくので、声の音質に当然依存します。厚めのデスを出したい!と思っても地声が厚めに出せないのであれば厚い音にはなりません。
更に分かりやすく考えるなら音域ですね。
ポイント
- スクリーチ
- フライスクリーム
中音域
- フライスクリーム
- スクリーチ
- グロウル
- グラント
- フォールスコードスクリーム
低音域
- グロウル
- グラント
- フォールスコードスクリーム
- ガテラル
- ピッグスクール
こんな感じに分けてみました。これは使われやすい音域、使える音域です。
名前が複数あり混乱しやすいので音域である程度区切ってしまうのが分かりやすいかと思います。
フライスクリーム、スクリーチ
中音域から高音域でよく使われるのがフライスクリームとスクリーチです。ちなみに、フライスクリームもスクリーチも同じだと考えてもらって問題ありません。
「ギャー」と言う感じでの声です。唸るというよりも叫ぶようなシャウトです。
金属音のように硬い歪みのある音質になります。グロウルと何が違うのかと言うとグロウルが地声で、フライスクリームが裏声って感じですね。
フライスクリーム 難易度 ★★★
発声方法
エッジボイスの状態を維持したまま声帯と閉じそこに息を更に多く吐きエッジの歪みを強くしたもの、この出し方を裏声を主体としたミックスボイスで発声することで硬いスクリームを出すことが出来ます。
難易度としては★3つです。
そんなに難しくないんですが、裏声を確りと使えることと、裏声で声帯閉鎖の感覚をある程度分かっていることが条件ですかね。
ミックスボイスよりも簡単だと思います。裏声の状態でエッジボイスを出すことが出来ればそこからは早いんではないでしょうか?
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参考音源
Killswitch Engage
Butcher Babies
グロウル、グラント、フォールスコードスクリーム
中音域、低音域で使われるのがグロウル、グラント、フォールスコードスクリームと呼ばれれる出し方です。
この3個の言葉も、言葉は違えど声としては同じです。
「ぼぉぉ」って感じの唸るようなシャウトです。デスボイスと言えば一般的にはこの声のことを指していますね。
グロウル 難易度★
発声方法
エッジボイスの状態に息を多く吐き歪みを強くしたもの、基本的に地声で行う
たぶんデスボイス全般の基礎になる声です。難易度★一つと簡単簡単。
エッジボイスに響きと息を増やせばそのままグロウルになります。ここで一番学んで欲しいのは、「あ、そんなに力いらないんだな」ってことです。
グロウルとか使っているPVとか見ると凄い顔して出しているものが多いのが理由なのか、結構力がいると思っている人が多いです。
楽にため息程度の気持ちで出ます。
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参考音源
Slipknot
Coldrain
ガテラル
低音域、超低音域を主に使用する。
別名下水道ボイスなどと呼ばれており、超低音で歪ませると、歌詞があまり乗らず、ゴボゴボと音を立てているように聞こえたりもする。
POPで使われているのは聞いたことがなく、主にメタル系のジャンルで使用されている。
ガテラル 難易度★★
発声方法
響きを喉に集め、声帯はちょっと強めの閉鎖に息を流し歪ませる、喉、下顎で響きを回し口を口の中で困らせたよう音を発声させる。
グロウルなどを出し慣れている人であれば、そのまま低音域へと音程を下げて喉仏の裏に響きを集めてこもらせたような感じ。
グロウルを出すことが出来れば意外と流れで出てしまうガテラルさん。
響かせる場所とこもらせ方の感覚を掴んでしまえば、そこまで難しくはないです。
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参考音源
マキシマム・ザ・ホルモン
ピッグスクイール
豚の鳴き声のような声ですあまり使っているバンドを聞いたことがないです。それくらいレアですね。
邦楽をしか基本的に聞かないよって人は出会うことはないと思います。
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ピッグスクイール 難易度★★★★★
超低音域でフライスクリームをやって喉を絞って出しています。
フライスクリームとガテラルが出来れば自然とピックスクイールも出すことが出来ると思いますが、あまり使う機会はないかと思います。
参考音源
吸い
吸いという出し方があります。
息を吸った方がエッジボイスって結構綺麗に出るんです。
その状態から息をすって声を歪ませるという方法です、喉の形としては吐きの時と同じです。
あまり吸いはお勧めしません。
喉を傷めやすい、というか普段から息を吸って声を出すことに慣れていないため、変に力が入ってしまうことが多いからです。まず吐きから練習することをお勧めします。
まとめ
デスボイスとは少なくともこれだけの種類があります。
出し方の違いはありますが、主に音域毎で使い方が違うって認識で問題ないと思います。出す人の声質によっても聞こえ方は違います、もし自分で出してみたい人は色々と試してみて自分にあったデスボイスを探しましょう。