歌を上手く歌えるようになりたいけど何をすればいいのか分からない。
歌は誰でも練習次第で上手く歌えるようになります。
この記事を読めば自分に何が出来ていないのか、どうすれば歌が上手く歌えるようになるかを紹介してきます。
もくじ
歌が上手いとは
音程が取れている事もありますが声の出し方の要素が強いです。正しく声を出せていないと音程も上手く取れず、音程だけ正しく歌えても歌が上手いとは言えません。
響きのある相手に取って聞き心地の良い声で歌う事が大切です。
歌声は上手く出せないが音程は完璧に取れている人の歌は話声で歌っているため上手くは聞こえません。
カラオケの採点も最近は豊富になってきていますが、抑揚や声量、ビブラートなど如何に自分の声を自在に扱えるようになるかが歌を上手く歌う上で非常に大事です。
歌が上手くなる方法:歌声症状診断
歌とは声であり、全ての人が個性を持っています。
声の出し方はイメージであり、コツを掴めば誰でも上手く歌うことは出来ます。何も練習していなくても上手く歌える人もいますが、上手く歌えない人もいます。
歌う事は人によってスタートラインが違います。
自分が歌っている時の状態を知り、何が出来ていないのかをまず知る事、次に何をすれば上手く歌うことが出来るのかを学んでいきましょう。
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すぐに声が枯れる
すぐに声が枯れる人は声帯を無理に使いすぎている事や息の使いすぎや、力の入れすぎが原因です。
普段話している、話声を出す時に喉にはほとんど負担がかかっていません。歌うことも話声の延長であることを忘れないようにしましょう。歌が上手い人、発声が正しく出来ている人は短時間では声は枯れません。
【喉締め、張り上げ】力の入れすぎ、脱力不足
症状:歌った後、体が疲れている。次の日、喉、肩周辺が筋肉痛のようになる
力の入れすぎにより、喉、体に負担をかけすぎている状態です。
歌う時の力のコントロールは非常に難しいです。当然筋肉を働かせるため力は使いますが、基本的に力を入れないようにしましょう。
例えば、みなさん手をグーにするときに力を使っている感覚はありますか?当然筋肉を使っているので力を入れていますが、ただ動かしている感覚だけですよね。
歌う時も同じです、自然に動かせる程度の力だけ必要で故意的に力を使うことは基本的にありません。
歌上達への簡単な練習方法
・真上を向いて歌う
真上を向くことによって首周りの筋肉が伸びきる為、力を入れることができません。
そのため普段力を入れて歌っている人はちょっと高い音(話し声よりも高い声)はすごく出しにくくなります。この状態である程度歌うことができるようになれば来れば力が抜けてきている証拠です。
・舌を出して歌う
舌を出すことによって、舌周りに力を入れることなく声が出せます。
この状態では歌うことはできませんが、まずは力を抜いている、脱力している感覚を覚えましょう。
・顔を動かしながら歌う
歌うことには集中せずに、顔や手などを動かしながら歌ってみましょう。
歌うことを意識しすぎると力が入りがちになります。気をそらして楽に歌うことを意識しましょう。
・タングトリル、リップロール
タングトリルとリップロールは力を抜いて発声することが出来ます。
抜いて発声することが出来るではなく、力を抜かないと上手く出来ません。高音域、低音域に関わらず、タングトリルとリップロールで発声することにより力を抜いて発声する感覚を掴むことが出来ます。
特に高音域を出そうとするときに力で音程を上げようとする傾向がありますが、高音域ほど力を入れないようにしないと綺麗に声になりません。
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声帯閉鎖が弱い、息漏れ
症状:歌っていてすぐ息が続かなくなる、息が漏れて声がはっきりと出ない
歌う時に息が多く出すぎている状態です。
声を出す体の部分に声帯と言うものがあります。
両開きの扉のようになっており、声が出ている時は微妙に開いています、開いているというか息が通ることによりその分だけ開くようなイメージです。
この扉が半開き状態になっているため、声を出す時に息が漏れ出してしまい、これは歌だけでなく普通に喋っている時もこの状態になっている人もいます。
声帯を確りと閉じた状態で息を通したほうが、少ない息の量で大きく芯のある声になり、息が必要最低限しか出ないことにより、息が長く続きます。
歌が上手いということは声のコントロール、息のコントロールが出来ていると言うことです。
歌 上達への簡単な練習方法
・息を声帯で止める感覚を覚える
息を止める時2つの方法があります。声帯で止める方法と、お腹で止める方法です。
普段自然に息を止める場合は声帯で止めている人が多いですが、その時の声帯の動きを意識したことはあまりないと思います。
息を吐いている時に喉で息を止める感覚です、これが声帯を閉じている感覚です。
これを意識的にできるように、感覚を掴みましょう。
・エッジボイス
歌う時の声帯の使い方を身に着けることができます。
わかりやすく言えば呪怨の声です。これを自由にようになればある程度声帯のコントロールが出来るようになります。
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声帯のコントロールを学ぶ
声帯のコントロール、ストレッチや強化を一番分かりやすく身に着けることが出来る教材があります。
声帯の感覚は掴んでしまえば手を動かすのと同じくらい簡単に出来ますが、その感覚をつかむことが出来なければ何年もかかる場合もあります。
すぐに声帯を自由に扱えるようになりたい人とは是非!
腹式発声、腹式呼吸ができていない
症状:声が安定しない、一定の音量、音圧で歌えない、息が続かない、苦しい
腹式呼吸と言う言葉は耳にしたことがあると思います、簡単に言えばお腹で息を吸うことです。
お腹で息を吸うと良い理由はいくつかありますが、逆に胸で息を吸う胸式呼吸の場合はデメリットの方が多いです。
横になっている時の呼吸法が腹式呼吸です。
腹式発声とはお腹で吸った息をお腹から確りと吐くことです。
この辺りは説明し始めると非常に長くなるので別記事をご参照ください。
歌 上達への簡単な練習方法
・腹式呼吸
横になった状態で息をしてみましょう、この時に胸に手を当てて胸が膨らんでいないか確認をし息を吸ったときに胸が膨らんでいたらそれは胸式呼吸になっています。
立った状態でも出来るようになりましょう。
症状:腹式呼吸が出来ているけど改善されない
腹式発声と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?
腹式呼吸ほど有名ではありませんが、どちらかというと腹式発声の方が重要です。
腹式呼吸が出来ていても腹式発声が出来ていないければ意味がありません。腹式呼吸が出来ているけど上手く息を支えれられないという人はまず腹式発声がどういうものなのか見てください。
腹式呼吸は息を無駄に吐かない為に行います。お腹から声を!押し出す!みたいな表現をしている場合がありますが、誤解を生みやすいですよね。
お腹ら声を出す!けど息をあまり出さない!これが正しい表現ですね。
もしかしたら腹式呼吸は問題なく出来ていて、腹式発声が出来ていない為の問題なのかもしれません。
腹式呼吸,腹式発声
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共鳴不足、喉が開いていない
症状:声に響きがない、声に厚みがなく細い
歌声が響くようになることは、わかりやすく歌が上手くなった!と思えると思います。
喉を開くという言葉を聞いたことがあるでしょうか?声帯は閉じると言いましたがそれと全く関係ありません。
喉を開くことは喉締めの状態から解放し、音を体に共鳴させ響きを増幅させることが出来ます。
体を楽器として使用するために第一歩となる非常に重要な項目です。普段から歌っている時にすぐ声が枯れる方は喉を開けていません。
日常の生活では身に着けることが出来ない為確りと練習を行いましょう。
声が細い=共鳴が少ない=共鳴させる空間が狭い=喉が開いていない と言うことになるからです。
一番分かりやすい状態としては「大笑い」している時です。
声出して大笑いしている時ってすごく声が大きく、声が通るんですよね。
これって笑顔【口角が上がっている状態】でリラックスしている状態で声を出すことって歌うことと似ているんです。
歌 上達への簡単な練習方法
・奥歯に何か挟む
奥歯に何か挟んでいる状態だと強制的に喉を開いた状態になります。
まずは開いているというのがどういう感覚なのを覚えるようにしましょう。
・あくびの状態で歌う
あくびの時の息を吸っている時は非常に喉が開いている状態になります。
その時に声を出すと厚みのある声になりますよね、つまりその状態を自分で意識して作ることが出来るようになればいいんです。
胸を開く
胸を開くことは、姿勢を改善し歌う時の正しい姿勢を維持するためのトレーニングです。併せて胸を開くことにより声の響きを増幅することが出来ます。
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喉を開く
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鼻腔共鳴、口腔共鳴
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歌上達に役に立つ器具【正しい発声の感覚】
この器具の利点は大きくは二つです!
強制的に喉を開くことが出来るので、喉を開く感覚が良く分からない人には最適です。
つけて声を出してみれば、喉を開いている感覚をつかむことが出来ます。
もう一つは腹式呼吸から腹式発声が正しく行えます。腹式呼吸はそこまで難しくありません。
難しくないんですが、吸った息を正しく吐くのは実は難しいです。喉を開いている状態で息を出す必要があります。
その感覚も同時に掴むことが出来ます。練習してもいまいち感覚が掴めないという人は是非試してみてください。
感覚を掴むことが歌の上達の第一歩です、二歩目はその感覚を無意識に自然に出来るようになること!まず第一歩目をクリアしましょう!

特殊発声【ミックスボイス・デスボイス】
特殊発声とは、要は応用です。
基礎が出来て初めて出来る発声方法です、多くの人は基礎を超えて応用を求めようとしますが当然うまく行きません。
基礎を学び、その後応用へと進む方が早く習得できます。
ミックスボイス
名前は知っている人は多いと思います。
高い声を出そうとする人は必ずと言っていいほど通る道です、簡単には行きませんが習得すれば男性でも女性と同じくらいの音域を楽に発声することが出来ます。
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ミックスボイスの出し方とコツ!仕組みを理解し高音域を歌う
高音域を出すためにはミックボイス必須ですね。 最近のJ-POPも音域が広がり地声だけではまず歌えないような曲が増えています。 ミックボイスを出す前にミックスボイスはどういう仕組みで出ているのかを知って ...
デスボイス
デスボイスと聞くと綺麗な声を思い浮かべる人はいないと思います。実はバラードなどでも応用して使われています。
「しゃがれ声」「だみ声」などもデスボイスと繋がっています。酒焼けしたような渋い声です。
デスボイスは主にメタル系のジャンルで使用されますが、しゃがれ声はバラードなでも使用されています。
デスボイスを感覚的に使用できるようになると、歪みを調整できるようになり甘いしゃがれ声を出せるようにもなります。
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喉を傷めないデスボイス/スクリームの出し方とコツ
デスボイスを出したい! でも出し方がわからないという方に、少しでもデスボイスのコツを掴めるように解説していきます。 やる人が少ないため、教えることが出来る人も少ないです。 難しいと思う人は沢山いるかと ...
【ボイストレーニングを始める前に】
ボイストレーニングを始める場合、適切な順序で進めていく必要があります。歌が上手くなる方法と言ってもいきなり上手くなる方法はありません。
今の自分にできていないことを知ることもとても重要ですが、まず基礎的なことを一つ一つ身に着けていくことが非常に大事です。
基礎を疎かにしてしまうと、応用が聞かなくなり中途半端な発声技術はどこからで躓き基礎を学ぶことになります。
人間の体は非常に学習能力にたけており、学んだことを簡単に吸収します、ですが続けて行わないと忘れるのもの非常に早く一日15分ー30分でも構いません続けることが大事です。
特に歌とは人間の体を楽器として個人差が大きく、通常の楽器と違い目で見える部分の操作ではありません。
例えばピアノであれば指使いは見ればその人の癖や、どこが悪いのか分かりますが歌の場合は声帯を直接見ることはできません。
そのため自分の感覚で身に着けていく以外上達のすべはありません。日常生活では使わない筋肉を目覚めさせ、感覚を掴み、体で覚えていきましょう。



ココがおすすめ
歌が上手くなるための心構え
歌を歌く歌うために一番大事なことは、自信を持つことです。
ナルシストになれとまでは言いませんが、「上手く歌えないかも…」「声でないかも」そんなことを考えていたら絶対に上手く歌えません。
ボソボソと歌っていても当然声は通りませんし、滑舌も悪くなりリズムも音程も不安定なってしまいます。
人まで歌うのは恥ずかしいとは絶対に思わない、思ってしまうのであれば練習しましょう。
曲を聞き込み、歌い込めば絶対に自信を持って歌うことが出来ます。
まず歌が上手くなる方法として一番大事なのは自信を持って歌うことです。
歌が上手くなる方法の中で一番大事なこと【まとめ】
歌が上手くなりたいと思って練習をしてもほとんどの人が上手くなりません。
これは何故かと言うと、「正しい歌い方を知らないから」です。
正しい歌い方が分からないから練習してる、と言えば良いようには聞こえますがゴールが分からなければ何をやっても無駄に終わります。
腹式呼吸が出来ていますか?と言う質問に自信をもって「出来ています」と答えられる人は少数です。
「たぶん出来ています」「これって出来ていますよね?」って答えが大多数ですね。
腹式呼吸が出来ている状態を知らないから出来ているかどうか分からないんです。これは何にでも当てはまります。
歌が上手くなるために一番大事なことは
仕組みを理解した上で正しいゴールにたどり着くこと
仕組みを知れば、どういう理屈でそれが成り立っているのかが分かります。
過程を知った上で、答えを知っていれば歌は結構すぐに上手くなるんですよ。
声として耳に聞こえるまで、その動作を見ることは出来ません。
だからこそ間違いに気が付きに行くのです。
自分のためのボイストレーニング
ボイストレーニングとは自分に合ったものを選ぶことが大事です。
もう一つ大事なことがあります、同じ人の、同じ教本のレッスンを受け続けることです。
いろんな人から学んだ方が効果があると思う人もいるかと思いますが、間違いではありませんが基礎ほど同じ人、同じ教材から学ぶことが効果的です。
ボイストレーニングの講師は全ての人が同じことを言うかと言うと、まずあり得ません。同じ目的のために言っていても教え方が違うなど絶対に同じということはあり得ません。
発声、ボイストレーニングは物理的に説明できない部分が多いため感覚でのトレーニングが主になります、講師は自分の感じたことしか感じたことがありません。
自分の感じた経験を主としてトレーニングを行っていきます、これに共感できる人には非常に効果があるトレーニングを受けられるでしょう。
ですが全く共感できない人がトレーニングを受けても効果はあまり期待できません。自分と同じような悩みを持ってトレーニングをした人から学ぶことが一番上達が早いです。
何故なら、自分と同じ悩みを持ってトレーニングして上達したのがその講師だからです、上達の仕方を知っています。
こういった講師だったり、教則本なりを探すことが大事です。
さて同じ人、同じ教則本を使用したほうが良い理由ですが、人によって説明の仕方が違います。
基礎とは全てが繋がっています。
講師A
腹式呼吸はお腹に息を確りと吸って、お腹を緊張させ息をコントロールすることが目的だ講師B
腹式呼吸は横隔膜を下げ、胸の空間を開くことで響きのある声が出せる。息を吐く時は腹式発声を使えるようになりましょう
これは腹式呼吸に対する解説だとしても講師A、講師Bともに言っていることは正しいです。
解釈の違い、腹式呼吸を一括りで考える人、腹式発声と分けて考える人とそれぞれです。相手に取ってどう説明するのが分かりやすいのか講師は考えます。
それは教わる側によって分かりやすいのは変わります。
スポーツと同じです、違うトレーナーに変われば教え方が変わり今までのやり方を否定されるかもしれません。
教わる側としては何が正しいかわからないからトレーニングを受けているのに講師の言っていることがコロコロ変わってはどうしようもありません。
ですがから、学ぶのであれば同じ講師、同じ教則本が良いんです。
自分に合った講師、教則本を見つける⇒その講師、著書から学び続ける!これが一番の上達の近道です。
短期間で効果が出るボイストレーニング
- ある程度歌えているけどすぐ声が枯れてしまう
- 歌いた曲はあるけどキーが高くて歌えない
- 声が安定しない
- もっと声に厚みが欲しい
- 練習しても全然上手くならない
こういう状態に陥っている人はただ歌い続けてもまず改善しません。
声、歌と言うのは一生ものです。
これからどのくらい人前で歌を歌う機会があるでしょうか?
今歌が上手く歌えないこと悩み、ただ歌い続けるのであれば一度確りとしたボイストレーニングをやってみることをお勧めします。
何も考えずただ歌っているだけでは上達に本当に時間がかかります、歌っている期間と歌の上手さは比例しません。
カラオケが好きで良く通っているからと言って上手いわけではないんです。
歌が好きでこれからも歌い続けたいと思うのであれば今チャレンジしましょう。