喉を開くことは声を響かせるためには必須です。
喉を開くことは出来ないのではなく知らないだけです。喉を開くことは普段から自然とやっている仕草ですが歌を歌う時は緊張から力みやすくなり正しく喉を開けてない人が沢山います。
声とは少し出し方を変えるだけで厚みが大きく変わります。ここで喉の開き方を知る事で歌声が大きく改善されるでしょう。
喉を開くとは?
歌の練習をしている人であれば、よく耳にする言葉だと思います。では実際に喉を開いている状態とはどういう状態なのでしょうか?
喉を開くとは?
- 舌根が下がっている
- 軟口蓋が上がっている
- 顎が落ちている
この状態が喉が開いている状態です。あくびの時の喉なんて言われますが、喉を大げさに開くとあくびの状態になります。
あくびの状態が喉を開いた状態に近いことは分かってもらえたと思います。では、なぜ喉を開いた方がいいのでしょうか?
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喉を開くメリット
喉を開くと響きが増幅します。
響きが増幅することで、少ない息の量で大きな響きの声を得られるため疲れにくくなります。更に声が厚みのある響く声を出すことが出来ます。
例えるならば、喉が閉じている⇒日本語、喉が開いている⇒英語 です。
英語は喉を開いて発声しています、そのため非常に大きく聞こえます。逆に日本語は喉を閉じて発声します。そのため日本語はボソボソと話しているなんて海外は言われていますね。
喉を開いている状態
喉を開いている状態とは口の中の空間を広げ声帯で生まれた振動を響きやすい環境にすることです。
喉を開くのと声帯と閉じるが混同しないようにしてください。口の中の空間の話なので声帯はとりあえず関係ありません。
喉を開くとは簡単に「軟口蓋を上げ、舌根を下げる」ことです。
・軟口蓋とは
上顎の奥にある柔らかい部分です。上前歯から奥に舌でなぞっていってみてください。
上顎の固い部分の奥に柔らかい部分があります、それが軟口蓋です。
・舌根とは
下の付け根のことをいいます。上の画像を見てもらえればわかると思いますが舌は思っている以上に大きく口の中の空間を圧迫しています。
楽器に例えるのであれば
喉締め=エレキギター(アンプ未接続)
喉が開いている=アコースティックギター
エレキギターはアンプに繋がないで弾いても音があまり響きません、その理由はボディに空洞がないから音が響かないからです。
アコースティックギターはボディに空洞がありそこに弦の音が響くため多くの響きを得ることができます。
喉の状態も同じで、喉の空間が狭くても音はなります(喋り声)ですが、それでは綺麗な音色は出ない為、喉の空間を開きましょう。
よくあくびの状態などといいますが、詳しく言えばあくびの息がでる直前の状態ですね。
口の中に意識を置いて空間が広がっていることを感じてみてください。この広がるというのは、横ではなく縦に広がるイメージです。
舌根が下がり、軟口蓋が上がり口の中の空間が上下に広がっている状態です、この状態で音程によって響かせる場所が当然変わりますがこの開いている形を崩さないように意識するようにしましょう。
ただ喉を開く時に首、顎にあまり力が入らないように!手のひらを開くのと同じように必要な筋肉は動いているけど余計な力はないってないよ!という状態にできるようにしましょう。
歌っている時自然にこの状態を作れるようにできるとベストです。
喉を開くために一番大事なポイント!顎が落ちている
顎が落ちるとは、口が開いているとは違うので注意
上の写真の右側が顎が落ちている状態です。
ちなみに日本語は左の状態で、英語は右の状態で話声を出します。英語を話している人の声が大きく聞こえるのは響きが強いからですが、英語を話す人が口を大きく開けているわけではありません。喉を開いているから響きが強いんです。
顎が落ち、喉が開いているか簡単に確認する方法
耳たぶの裏周辺にある下顎の付け根に指をあて口を開けてみましょう。上の写真の赤丸の部分です。あまり変化が感じられない場合それは顎が落ちていないからです。
指少し押し込むようにあてた状態であくびをしてみてください。隙間が出来るはずです、指が最後一段押し込まれるのを感じることが出来たと思います、これが喉が開いている状態です。
この状態では舌の動きが制限されるため、舌根が下がりやすくなります。
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喉が開いているか外から見てもわかる
喉を開くと言うと口の中の事であり外からは分からないと思うかもしれませんが、歌い方を見ればわかることもあります。下の画像の歌手を見てください。主に顎の付け根、耳の下です。
顎が落ちているのが分かりますね。口を大きく開けていれば当然、と思うかもしれませんが口の開きが小さくても顎が落ちていれば分かります。口を小さく開いて、喉を開こうとすると自然と顎が少し前に出て見えます。
軟口蓋や舌根は外から確認することは難しいですが、顎は外から見ても分かります。まず分かる場所から意識することが大切です。
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喉を開くための筋肉を鍛える(即効性有)
喉を開くことは誰にでも出来ることです。
普段使っていない筋肉を使うため、とりあえず出来たとしても維持できない、感覚が掴めないなんてことが多くまずは筋トレをしましょう。
軟口蓋を上げる
口の中に指を入れて自分で軟口蓋が引きあがっているかどうか確認をしてみましょう。
眉を上げ、口角を上げます。この時下顎は意識しなくて良いです。ここでは舌根のことは忘れましょう。
完全に軟口蓋が上がっている少し筋が張ったような感覚になると思います。この状態は3分は維持できるようにしましょう。
3分余裕で維持できるようになれば、その時点で声質に変化を感じることが出来ると思います。
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舌根を下げる
鏡を見ながら自分の舌の状態を確認してみましょう。
写真の舌がU字なり、喉の奥が綺麗に見えている状態が舌根が下がっている状態です。
うまく出来ない人はスプーンなどで喉の少し奥を下の押し込んで見てください、慣れていない人は吐きそうなるかもしれませんがそれも筋肉が目覚めていないからです。
これも、軟口蓋を上げるのと同時に3分は維持できるようにトレーニングしていきましょう。
一点注意点があります、真ん中がくぼんでいても外側が沿っていてはダメです!
舌はできるだけフワッとペタッと下顎にくっついている状態が望ましいですね。
細かい筋肉のことはわかりませんが慣れてくれば軟口蓋を上げると舌根が自然と下がります。
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高音域ほど喉を開く
高音域に行くほど声は細くなり、息の圧も強くなります。
低音であれば喉を開くことを強く意識しなくても声は響きますが、高音域に行けばそれだけ音は細く成ります。音が上がるごとに更に喉を開く意識を強く持ちましょう。
強制的に喉を開く方法
まず喉が開いている状態を感じてみましょう。
割り箸を使った喉を開く方法
まず割り箸を両奥歯で噛みます、この状態だと喉が顎のかみ合わせに強制的に空間を作っているため喉の奥が開きます。
この状態で声を出してみましょう、発音はともかく普通に歌うよりも楽に綺麗な声がでるはずです。
ココがおすすめ
喉を開くために歌っている時に意識すること
軟口蓋を上げるには口角を上げること、笑うことが一番いいです。
カラオケなどで歌っている時に笑ったらすごい声が出た経験などないですか?大声で笑っている人ってうるさいくらいに声が響きますよね、笑うということは自然に口角が上がり、軟口蓋があり、口の中が響きやすい状態になります。
さらに目を見開く、眉を上げることも効果的です。表情筋を引き上げることにより、明るく響きのある声になります。
イメージとしては太い筒を口の奥の方まで突っ込まれた感じになります。歌っている時に筒を入れて歌っているようにイメージして歌ってみてください。
喉を開くのは声を出さなくても可能です、口を閉じて開くこともできます。
場所関係なく練習することができるので、意識して喉を開けるようになりましょう。
Superflyの喉の開きがすごい
superflyの越智さんですが、喉完全に開く声の響き厚みが素晴らしいです。 追加: 高音域に行くほど声は細くなり、息の圧も強くなります。
PVなどを見てもわかるように口の開き方だったり、口の中の空間が開いているのがわかります。
まとめ、注意点
喉を開き、脱力して歌うことができれば、喉締めとか比べ物にならないくらい響きを得られます。
注意してほしい部分としては喉を開こうと力を入れすぎて力んでしまうことです、開くの自然なことで力は必要ありません!口を開くのに筋肉は使っていますが力は入っていませんよね?それと同じです。
脱喉締めした人は音域などが狭くなるでしょう。ただそれでいいんです、その歌い方に慣れていないので最少は音域が狭くなります、ただその歌い方に慣れてしまえば喉締めの時よりも高い声が安定して出せるようになるでしょう。