呼吸法は、胸式呼吸と腹式呼吸と2種類存在しますが共に声を出すことは出来ます。
歌う時は腹式呼吸の方が適していますが、なぜ胸式呼吸は歌に適していないのか、胸式呼吸とはどういう呼吸法なのかを解説していきます。
さらに詳しく
胸式呼吸とは
肺に空気を入れての胸が膨らむ呼吸法。
通常日本語を話す場合は胸式呼吸で発声していることが多いが会話の際は息を大きく吸うことはあまりないため胸が膨らむほどではないですね。
胸式呼吸が歌うことに向いていない理由
胸式呼吸が歌に向いていない理由は2つあります。
- 喉に力が入る
- 息の調整が出来ない
大きく胸式呼吸を行うと胸が膨らむと同時に肩が上がります、肺が膨らむことで気道が狭くなり喉に力が入ってしまいます。気道が狭くなることも息の通り道を狭くしていしまうので歌う事には適していません。
腹式呼吸はお腹が膨らみますが、胸式呼吸は胸が膨らみます。この時に息の量を調整するための筋肉がないため息の量や強さを調整することができません。
息が入っているのは肺
腹式呼吸も胸式呼吸も当然ですが肺に空気が入っています。
あまり使う機会はないですが、胸式呼吸で息を吸っても横隔膜を下げる事で腹式呼吸と同じ状態にすることが可能です。
吸い方が違うというよりも横隔膜の動きが違います。腹式呼吸の場合横隔膜は下に下がっていますが、胸式呼吸の場合は若干上に上がっています。
胸式呼吸がダメというわけではありません。歌には向いていないだけであって普段から人間が行っている呼吸法です。