腹式呼吸は知っているけど腹式発声は知らないって人が多いでしょう。
腹式呼吸が出来ているはずだけど息が上手く使えないと思っているあなた!
なぜなら腹式呼吸で息を吸うだけでは歌には何も生かせないからです。
吸った息を吐き切る為には腹式発声が必要なんです、呼吸は吸って吐くまでが一つの工程です。歌の場合は息を吐くから息が吸えるんです。
腹式発声が出来るようになれば声の響きも変わります、これで息が続かないなんてこともなくなります。
腹式発声【腹式呼吸より大事!】
言葉の知名度としては腹式呼吸の方が有名ですが、腹式発声の方が大事です。
お腹で声の出方を調整します、腹式呼吸で吸った息を維持しつつ腹筋に力を入れて息を吐きます。
普段喋っている時はお腹から息を吐いているのではなく、喉で息をコントロールしています。
腹式発声が出来てない原因は実は喉にあるんです。喉が悪いというか喉で息を吐こうとする意識がダメなんです。
腹式呼吸が出来ない人は↓
腹式発声を行うメリット
腹式発声のメリット
- 喉に無駄な力が入らない
- 息の量をコントロールできる
- 自然と息が吸える(息切れしにくい)
- ビブラートが自然にかけられる
腹式呼吸が出来ないデメリット
- 喉で息を吐くと喉に力が入ってしまう
- 喉に力が入る為、息をコントロールできない(腹式呼吸が出来ていても意味がない)
- 喉が力むと息が吸えない(吸えるけど吸える量が少ない)
- ビブラートを喉でかけているので喉声になる
腹式発声のお腹の使い方
お腹の使い方、力の使い方です。
腹式呼吸で息を吸っているため当然お腹が少し膨らん出でると思います。
この状態でお腹をさらに膨らませます、これは息を吸って膨らませるのではなく筋肉で押し出します。
押し出していても息が減れば自然とお腹はへこんでいきますが外側に押し出すように意識ましょう。
凹ますのではダメなのという方もいると思いますが、これにも理由があります。
イスなどに座ってやってみるよよくわかると思いますが、凹ませようとすると、猫背になりやすいんです、押し出そうとすると胸が背骨が自然に伸び自然に胸を張るようになると思います。
これ超大事です!
腹式発声と腹式呼吸が必要な本当の理由
息を無駄に使わない為
これが一番の理由です。調整するというのが正しいかもしれませんが、表記次第では勘違いしやすいので注意してください。
歌う時にそこまで沢山の息は必要ありません。
歌を歌う=声を出す
これは意識として連結です。
声を出そうとすれば息を吐こうと意識をしてしまいがちです。それを制御して調整するのが腹式発声です。
お腹を凹ませるのが違うよ、というのは凹ませれば肺を圧迫して息は押し出されます。
横隔膜を下げて器官を下げて、息を制御するのです。
腹式発声→息を吸う
腹式発声で息を吐き切った後は当然息を吸いますが、これは何も意識しなくていいです。むしろしないでください。
息を吐き切って腹筋を緩めれば自然と息が入ってきます。
喉で息を止めてしまっている場合は息を吐き切っても喉が締まってしまっているため空気が自然に入ってきません。
腹式発声の練習方法【プレッシャーボイス】
超効果的な練習方法があります。
これが出来ていない人が多い!本当に多い!
たっぷりと息を吸います。
吸ったらお腹で支えましょう。力を入れるのではなく、お腹を下に引っ張るイメージです。
お腹の支えを維持したまま息を吐きます。
ここではまだ声は出しません、前歯を噛み合わせて間「スー」と音が鳴るよう吐いていきます。
限界まで吐いたら、再度息を吸ってを繰り返します。
声は出ていませんがこれが腹式の発声方法の基礎です。
では、声を出してみましょう。
「スー」を「ズー」に変えて行ってみましょう。お腹の状態は同じです。
息を吐く時、喉に振動を感じると思います。
これは吐いた息が声帯を振動させている感覚です。
この状態を音域関係なく出来るようにしましょう。
腹式発声の分かりやすい違い
腹式発声がどういう状態なのか、
本気で笑っている状態が腹式発声になっています、笑い続けていると腹筋が痛くなりますよね?それはお腹から息を出しているので腹筋が辛くなるんですね。
腹筋を使って笑おうとしてみてください、腹筋が息に合わせて動いるのがわかると思います。
ちなみに、愛想笑いは喉で笑っていることが多いです。